あまりマメにSNSというものを更新するタイプではないのですが、
プライベートであまりにも多くの事が重なり、
この2年ほど、人生最大といっても過言ではないほどの忙しさに見舞われました。
そしてその流れから、
今まで別棟にあったレッスン室を、住居に移す事になりました。
ならばいっその事、ピアノをより楽しめる空間にと、
サロンにする計画が浮上する事に…
そこから防音、音響、設計の情報収集のための、
よりいっそう多忙な日々が始まりました(笑)
…結局、じっとしていられない性格のようで…
たしかにベーゼンドルファーを購入した時から、
漠然とした夢ではあった訳です。
いくらピアノを良くしても、置かれる環境で音は全く変わってしまう。
日々、深みを増していくベーゼンに、
環境が対応しきれなくなっているのは分かっていました。
このピアノの音を活かす部屋にしたい…。
色々と防音音響業者さんを検討していく中で、
結果的にお願いする事になったのは
「小さな音の設計室」さん。
設計士さん自らヴァイオリンを演奏されるので、
生音の響きについては、とてもこだわりを持っておられ、
弾き手の気持ちにも、実に親身に、
かつ誠実に応えて下さいました。
この辺の経過はまた、折を見てお伝えしていきたいと思います。
私はそれまでに、ピアノ室を2回作っている訳ですが、
(一つめは実家。二つめは結婚後の別棟レッスン室)
3回めにして、ようやく理想を形に出来た気がします。
今まで生徒さんたちを育てることに邁進してきた訳ですが、
弾けるようになったその先に、
今度は生涯の友として、長くピアノを楽しめる場を提供できないだろうかと。
大きな空間は無理でしたが、
カジュアルに集まって、贅沢にピアノを楽しめる場とし、
皆さんと豊かな時間を共有出来れば良いなぁと思っています。
今、アコースティックのピアノの響きを
思いっきり楽しめる空間は、非常に限られてきていますしね。
さっそく、本番リハーサルや、
弾き合い&お茶会、録画会などを企画しています。

ここまで24年間、ともにがんばってくれた旧レッスン室との別れも、
それはそれは寂しいものでありました。
旧室での最後のレッスンになったのは、中3男子。
私「◯◯くんさ、君がこのレッスン室最後を締めくくることになったよ」
男子「おお!そうなんだ。それはそれは…」
私「今日、何弾いてくれるの?」
男子「あのさ、音楽の授業で各グループに分かれて世界各国の国歌を研究発表する事になっちゃって、僕の担当、これなんだよね…」
と、すごすごと差し出した楽譜が、なんと「君が代」。
何ともおごそかに、彼が弾き始めたのを聴いていて、
…ん? あれ、…これって…
「このシュチュエーション、
NHKの夜中の放送終了っぽくない?」と、
皆んなで大爆笑。
最後まで、皆んなと楽しんだレッスン室とのお別れでした。