コロナ禍の発表会
![コロナ禍での発表会はアットホームに](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=png/path/sc3388f68ec044b9d/image/i1de1ddbcaf2196d6/version/1620019849/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%A6%8D%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%A1%A8%E4%BC%9A%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AB.png)
3月27日(土)、羽村ゆとろぎで第19回リトルコンサートを開催しました。
会場を押さえたのは一年前。
世の中がコロナに翻弄されはじめ、
コンサートやイベントが次々に中止になっていった頃です。
まさか一年後には、やや状況は好転していると思っていましたが…
…甘かったですね。
増えつつある感染者数におびえつつも、
感染対策をどうやれば安全か、
どうすれば皆んなが不安を感じずに
思い出の1日を楽しめるのか、模索を重ねました。
いつもはプロの演奏家の方とのアンサンブル体験をしたり、
朗読コンサートなど、楽しい企画をしていますが、今回はがまん…。
ソロのみ、小グループに分かれて入場制限をかけての発表会となりました。
合唱祭の伴奏予定の生徒さんたちも全員中止。
こうして子どもたちから色んなステージという場所がうばわれていく中、
せめてものこの経験だけは死守してあげたい。
そんな思いで準備をしました。
![久しぶりのステージの経験にドキドキ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=png/path/sc3388f68ec044b9d/image/ie4a5a15b0e867361/version/1620019977/%E4%B9%85%E3%81%97%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%AE%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%AB%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%89%E3%82%AD.png)
昨年はコンサートもステップもコンペも、
ステージらしいステージは全て中止となったので、
動画限定公開コンサートを発表の場とし、
これはこれでメリットもたくさん見つかったわけですが…
何といっても「ステージ体験」に勝るものはありませんね。
これは今回でとても強く感じました。
ここまで積み重ねた力を、誰の助けも借りず出しきる。
良くも悪くも自分そのものが出るのが
ステージに上がる本当の意味だよ、と生徒さんたちにはよく伝えています。
…が、ここまで長くステージ経験を奪われてしまうのはつらい事ですね。
もちろん全員が頑張っていましたし、少しずつリハーサルもしていましたが、
久しぶりの人前になかなか「伝える表現」までを
自由に楽しめるに至らなかった…とこぼす、
大きな生徒さんも少なからずいました。
もちろんデビュー組や小さい生徒さんは、
アットホームな雰囲気にかえってのびのびと楽しんでいましたけれどもね。
「楽しい発表会でした!」と言ってしまうのは簡単だけれども、
成長中の子どもたちにとって、やはりこのコロナ禍は
「失われた一年ちょっと」になってしまいかねないこと。
これは自分の備忘録として正直に記しておきたいと思います。
これ以上、子どもたちから色んな「経験」を奪ってはいけないのですよね。
色んなことをがまんさせられてきた子どもたちと、
これからまた少しずつ時間を取り戻し、
前進したいと思っています。
…もちろんまだまだ油断できない状況を、注意深くみながらにはなりますが。
今回カメラマンをお願いせず、各ご家庭ごとにピアノ前で撮影タイムを作りました。
和気あいあいとしてとっても良い雰囲気だったのですが、
カメラマンがいない事でスナップショットが撮影出来ず…(汗)
一部の親御さんたちからご提供いただいたお写真で、
この記事を書くことが出来ました。
桜が満開になった春の日、みんなの笑顔に久しぶりに癒されました。