テクニックと音楽と

テクニックをいかに効率よくお伝えするか

なかなか開催されることの少ない黒田亜樹先生のセミナーですが、
オンラインで開催との記事を見つけ、
すかさず参加させていただく事にしました。

開催支部は札幌。
ですが日本中から集まった参加者は70名!
大御所先生もご参加になっていたようです。

テーマは“クロアキ式「時短!!テクニック処方箋」”


黒田先生はコロナ禍になるずっと以前から、
お住まいのミラノからオンラインレッスンをされていたようですが、
このコロナで、やはりほとんどのレッスンをオンラインに
移行せざるを得なかったそうです。


どうしても制約が多いオンラインの中で
いかに効率良く、レベルを保ったレッスンをされたか…
そのエッセンスを余すところなく教えていただく
とっても充実したセミナーでした。


内容的には今、私が模索している
指の分離、フォームの作り方、
導入期から中上級へのテクニックの指導方法です。


そういったセミナーは今はたくさんありますし、
過去、私も色々参加してきましたが、
私の師匠の奏法研究などにふれていくうちに、
「はたしてこれは、どうなのだろう…」という
ちょっとした疑問点なども見えてきて…

このところはちょっとした模索期間中でした。



しかし今回、大きな気づきが!!
大きな霧が晴れていくような感覚で、
自宅で座って聞いていたにもかかわらず、
思わず立ちあがってしまいそうになりました。
オンラインで良かった(笑)



黒田先生、ありがとうございます!!




レッスンでいつも気をつけていることは、
「楽想や表現」と「テクニック」の指導を
どううまくからめてお伝えできるか…なのですが、
黒田先生はこの二つを完全に分け、
そこに「時短」というエッセンスをくわえて、
効率良くレッスンをされていました。



「効率良く」…これは、
生徒さんにとっても、とても嬉しいはずですからね。




また素晴らしかったのは、
歴史あるテクニック指導書についての
たくさんの知識をお持ちな事。


これは私の師匠もそうなのですが、
黒田先生も日本でほとんど紹介されていないような指導書、
練習曲集を熟知されています。



なんとなくイメージで、
日本はテクニック偏重型なのかと思ってしまいそうになりますが、
それは大きな間違いで、
ヨーロッパなど海外の方が、
テクニックをしっかり切りはなし指導されているのだそうです。



学びと気づき。
コロナだろうが、自粛だろうが、
どこにいても出来るものですね。
そんな意味では、良い世の中になったのかも知れません。

さ、後はこれを
たくさん生徒さんたちにお伝えしていかなくてはなりませんね。